慶大合格者の過去問活用法(文系・文学部)
慶大入試
過去問を解く時期に注意!
過去問を解く意義
過去問演習は、解くまでに自分がインプットして身に着けてきた力が、志望校の問題にどれだけ通用するかを見るために、アウトプットする練習です。
本番のような緊張感で、本番を想定した時間配分で行わないとあまり意味がありません。ですので、まだ十分に力が付いてないのに過去問を解くことは時間の無駄です。
演習の開始時期
私は、9月~10月頃から徐々に解き始めました。がっつり過去問を解くというよりも、それまで継続していた授業を中心とした勉強の中で、余った時間を見つけて過去問演習をしていました。
年内には慶應の問題は5年分くらい解きました。優先順位の低い大学の過去問は少し触れるくらいでよいでしょう。
センター試験の受験の有無によりますが、センター試験を受ける人は12月頃からセンター試験の過去問に集中しないといけませんので、それまでにある程度の年数の慶應の過去問や小論文の練習は一通りやっておきましょう。
また、センター試験が終われば、受けない人と同じようにどんどん受験校の過去問演習をしましょう。
他大学の問題は、試験日までに3年分くらいは解いておくとよいでしょう。
私の場合、慶應は5年分くらいを試験日までに繰り返しました。そうすることで問題に慣れることができました。
解き方の工夫
科目ごと
自分の得意な科目・不得意な科目によって、取り組み方は変えなければなりません。普段している復習などの勉強と過去問演習との比率の問題です。
得意な科目は、過去問を解き進め、時間配分の演習に注力してよいでしょう。そうでない科目は、普段の勉強をまずしっかりやります。
どの科目も、試験本番までの期間は過去問演習が中心になると思います。しかし、基礎の確認は重要です。得意・不得意によって、基礎や普段の勉強の比率を変えつつも、普段の勉強をゼロにしない方がよいと思います。
また、一度に一気にやるのもよいですが、時間も限られているので、一つの年度を科目ごとに何日かに分けるなど工夫しましょう。
点数
入試データやその他情報から、合格に必要な点数がわかります。目標点は、科目によって合格最低レベルにするとか、平均以上にするなど設定すると、モチベーション向上につながるでしょう。
解いた後
解いているうちに、特にできない分野が見つかれば、模試の復習のように、テキストや問題集で補強しましょう。これも上記でお話しした基礎の確認や復習となります。
採点は?
特に慶應は記述問題の多い大学ですので、小論文や日本史・世界史の記述などは、講師やフェロー(学習アドバイザー)に頼みましょう。自分で採点して量をこなそうしても、記述問題は伸びないと思います。
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